しょうがは新生姜の状態で収穫され、数ヶ月寝かして土生姜になります。
新生姜はハウス栽培のものが5月から8月にかけて、露地栽培のものが9月から10月にかけて出回ります。
スーパーでよく見かけるのは、夏手前の、ハウス栽培の新生姜でしょうか。
夏の手前に香味野菜をたくさん取ると、夏バテしにくいと言います。
新生姜でジンジャーエールを作ってみませんか?
自家製のジンジャーシロップは、生姜そのものの味に左右されます。
時々ものすごくからかったり、時々ものすごく美味しかったり、そのつど違う味わいがあって、ちょっと面白いですよ。
お料理の準備と、知っておきたいこと
【作るのにかかる時間 40分】【日持ち 1ヶ月】
土生姜でも作れます。
ただ、土生姜はときどきすごく土くさかったり、薬っぽいにおいのものがあります。
お母さんは新生姜のほうが好みかな。
新生姜で作るとピンク色の爽やかなジンジャーエールになって、とてもきれいです。
材料は、お母さんが作る時はすべて目分量です。
生姜の味によるから、作っている途中、時々舌で確かめるのがいいと思います。
『生姜とお砂糖の量は1:1』とだけ覚えておいてください。
生姜を買ったときに袋を見ると、グラム数が書いてあることが多いので覚えておきましょう。
このレシピでは水を加えません。
作った生姜シロップは、冷蔵庫で約1ヶ月間、保存が効きます。
おいしいジンジャーシロップの作り方
1. 生姜を洗って水気を拭き取り、鍋(もしくはフライパン)にすりおろします
新生姜はスーパーに並ぶまでにぶつかったりして茶色くなっていることがあります。
茶色い部分があれば予め切り落としてください。
洗って汚れを落としたら、しっかりと水気を拭き取ります。
保存を効かせたい食品は水気を取らないと、早く傷んでしまいます。
これまでにいくつかの作り方を試してみました。
薄切りの生姜だとジンジャーシロップがあまり取れませんでした。
完全にすりおろした生姜だと、今度はむちゃくちゃからいジンジャーシロップになってしまいました。
お母さんは千切りスライサーですった生姜がちょうどいいと思います。
2. すりおろした生姜と同量の砂糖を混ぜます
薄々勘付いてはいるのですが、お母さんはお砂糖の量を計らずに目分量でやるから、爆笑するほどからいジンジャーシロップができるんでしょうね。
きちんとグラムを計るか、あるいは砂糖のほうが多いと感じるくらいがいいのかもしれません。
でもね、お菓子やジャムを作っていると、こんなにもお砂糖を入れるのか! と、びっくりしてしまいます。
3. 弱火で15分煮て、しっかりと水が上がってくるまで待ちます
ジャムやシロップ作りは、煮る前に浸透圧で水が上がってくるのを待つのがセオリーです。
しかし、ゆっくりと弱火で煮始めれば待たずにすぐ火にかけても問題ないように思います。
今回は香辛料を入れずに作りましたが、もしもこしょうや一味、シナモンやクローブの風味を加えてスパイシーなジンジャーシロップを作りたいときは、このときに入れてください。
スパイスは入れるタイミングによって風味や香りの強さが変わります。
煮る前に入れると風味は強く出ますが香りは飛びます。
火を止める頃に入れると風味は弱いですが香りが残ります。
5. 火を止めて、レモン汁か、クエン酸粉末を加えます
レモン汁、クエン酸の量はお好みです。
目安はレモン汁ならカレースプーンに1杯、クエン酸ならティースプーンに1杯程度でしょうか。
レモン汁、クエン酸を加えたら、優しくかき混ぜてみてください。
きれいなピンク色になりましたね。
6. お鍋(フライパン)をそのまま冷まし、ガーゼタオルで濾して、瓶に詰めます
物理的に手の本数が足りなくて写真は撮れませんでしたが、茶こしの上にガーゼタオルを広げ、お玉で少しずつ濾すとうまくゆきます。
生姜がいっぱいになってきたらギュッと絞ってください。
この生姜のしぼりかすは、ジップロックに入れてほぐし、冷凍しておけばお料理に使えます。
豚の生姜焼きや、いわしの生姜煮を作るときに便利です。
その他のお料理でも、豚肉や鶏肉やお魚の臭み取りに使えます。
今回は、250gの新生姜から、180mlくらいのジンジャーシロップが取れました。
7. 飲みたいときにソーダで割ります。
どんな味に仕上がっているかな? ワクワクしますね!
もしも、飲んでみて辛かった場合は、後から甘みを足しても大丈夫です。
炭酸で割ったものにははちみつを。ジンジャーシロップには、お砂糖を加えましょう。
ジンジャーシロップのほか、紅茶にすこしシロップを混ぜてもとてもおいしいです。
お好みでシナモン、一味、クローブ、黒胡椒などを入れてみてね。量はお任せします。