さて困りました。お姉ちゃんのお熱が長引いて、もう四日になります。
とてもしんどいようで、ずっとお母さんのお膝の上にいます。
すこし離れると、悲しくなって泣いてしまいます。
スーパーのお惣菜やお魚の缶詰、納豆ご飯もおいしいですが、お母さんは、なにか“作った感”のある仕事をしたい気分です。
……とはいっても、あまり時間はかけられません。
お姉ちゃんがお昼寝をしているうちにできるお料理。
焼いて放っておけば美味しくできる、ローストビーフを作ることにしました。
お料理の準備と、知っておきたいこと
【作るのにかかる時間 2時間半】
【日持ち 火を通した塊肉の状態で3日程度 切ったものはその日のうちに】
ざっくり説明すると、塩を刷り込んだお肉を均等に焼き、包んで保温して、じっくりと火を通すだけです。
ソースは後述しますが、適当でも大丈夫。
お家にある調味料やお野菜を混ぜて簡単に作ることができます。
好みで温泉卵、かいわれ大根など緑を少しあしらうと、素敵な盛り付けになります。
おいしいローストビーフの作り方
1. お肉を常温に戻します
牛モモ肉ブロック365gを、常温に戻します。
お肉を常温に戻すのは、とても大事なことです。
冷えたままだと、中が生のままになってしまいます。
これはステーキを焼くときにも同じです。
しかしハンバーグは例外で、肉汁をうまく中に閉じ込めるためによく冷やした状態で焼きます。
2. お肉に塩コショウをして下味をつけます
常温に戻ったお肉をビニール袋に入れます。
ティースプーン1杯の塩と胡椒をお肉に満遍なくふりかけ、刷り込みながら揉みます。
よく揉むと、お肉は柔らかくなるのです。
■参考■
ぐるなび みんなのごはん【検証】マッサージ師に精肉を揉ませたら美味くなるのか!?
3. お肉の表面を焼きます
今回はストウブオーバル17cmがお肉のサイズにちょうどよかったのでこれを使います。
にんにくひとかけをスライスします。
にんにくとオリーブオイル小さじ2をストウブに入れて、ゆっくりと温めます。
弱火で温めたほうがにんにくの香りがオリーブオイルに移ります。
弱火~中火くらいに心持ち火を強め、お肉の表面を焼いてゆきます。
すべての面を1分30秒ずつジュワ〜〜っと焼いてください。
お肉はあまりいじらず、一面ずつしっかりと焼いてゆくのが焼きムラを防ぐコツです。
『NHKきょうの料理ビギナーズ』という番組でそう言っていました。
油が跳ねると掃除がややこしいのでできるだけ蓋をします……。
ストウブはこういうとき便利ですね。蓋も温まって、保温性が高まります。
4. お肉の熱を逃さないように保温して2時間ほど待ちます
全体に焼き色がついたら、蓋をして、強火にして30秒ほどストウブを温めます。
火を切ったら手早くストウブごと、厚手のフェイスタオル2枚でぐるぐる巻きにします。
どうだ、まいったか!!!
2時間ほど、この状態で置いておきましょう。
温度が下がりきったら、ストウブごと冷蔵庫に入れて保存できます。
3日くらいは持つでしょう。
5. ソースを作り、お肉を切って盛り付けます
よし、たべます。
ストウブに残っている肉汁に、すりおろし玉ねぎ大さじ2くらいと、みりん大さじ1 酒大さじ1 醤油大さじ3 を加え、弱火で温めてソースを作ります。
その辺のお好みの調味料を、適当に混ぜればそれっぽい味になります。
すりおろし玉ねぎ、赤ワイン、ソース、ケチャップでもいい。
すりおろし玉ねぎ、赤ワイン、ソース、焼肉のタレ、醤油少しでもいい。
ポン酢だけでもおいしいだろうし、ピエトロドレッシングや、塩とわさびでもおいしいだろうな。
今日は、ご飯の周りにお肉を巻いて、今回は温泉卵とかいわれ大根をあしらい、ローストビーフ丼にしました。
ソースをかけたらできあがりです。
なお、普通のフライパンでもローストビーフは作れます。
お肉に焼き色がついたら手早くアルミホイルに2重に包み、肉汁漏れを防止するためにビニール袋に入れ、タオルでぐるぐる巻きにして保温してください。
(フライパンの場合、この工程が、ちょっとあちこちベタベタしてめんどくさいんだよなあ……)
鋳物鍋は色々なものがあります。
すこしずつ性能や特徴が違いますが、使い勝手に大きな差はないので、好みです。
お母さんはストウブ派。
お家で一番活躍しているストウブはラウンド18cmです。
メーカー希望価格は23000円ですが、amazonで15000円前後、楽天で13350円~と、コスパに優れています。
我が家ではご飯の1~2合炊き、2~3人分の肉じゃが、カレー、ラタトゥイユ、お味噌汁などに使っています。
お料理を作ったらそのまま冷蔵庫に収められるところが気に入っています。
ストウブ STAUB ピコ ココットラウンド 18cm ホーロー両手鍋 調理器具…
|
~ソース~
ルクルーゼやストウブなど、お肉のサイズに合った鋳物鍋があれば使いましょう。
お鍋ごと保温するためにビニール袋1枚、厚手のフェイスタオル2枚か、バスタオル1枚必要です。
フライパン調理の場合は、焼いたお肉を包むアルミホイル、ビニール袋2枚、厚手のフェイスタオル2枚か、バスタオル1枚を用意してください。